はじめに

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■更新履歴■
H28年1月19日 内装ページ、追加と編集しました。
H27年5月9日 内装ページを追加しました。

ゴミ捨て




家の中も外も、7年前のまま時が止まったよう。生活の温度が感じられるほど、人が暮らしていたままの状態が残っています。しかし私たちが目指すのは、住宅ではなく店舗。改装するためにはまず大量のゴミ捨て作業からスタート。

指定ゴミ袋では何枚あっても埒があかない量なので、軽トラでクリーンセンターへ直接持ち込んで破棄。クリーンセンターへの持ち込み回数は全部で20回ほどにものぼり、途中で職員さんに「ほんまに個人か?解体業者ちゃうの?業者やったらこんなにイロイロ持ち込んだらアカンで!」と疑われるほど・・・。6月にスタートしたゴミ捨てが完了したのは、季節も変わった9月でした。

家具搬出



建物の中にある家財道具類は、使うものも捨てるものも、改装工事を行うために一旦外へ運び出さなくてはいけません。明らかに不要なものは破棄しながら、使えそうなものや大型家電を隣の倉へ移動。

屋根葺き替え




改装工事すべての中でもトップクラスの大変さを誇った、屋根工事。現状のコンクリート瓦は風化してひび割れ、ひどい雨漏り。3階建ての家屋の1階部分にまで水が伝い、畳を腐らせていました。

この瓦たちを全て取り除き、ガルバリウム鋼板の波板(いわゆるトタンの、少し耐久性に優れたものです)に葺き替えます。


瓦をすべて取り除き、骨組みだけになった屋根。下に積もっているのは野地板と笹板。笹板は、木材を専用の鉈で薄く割った短冊状の部材。板と瓦の間に敷きつめることで防水の役割を果たす層なのですが、長い年月を経るうちに剥がれて隙間が空いてしまっていました。

ちなみにこの板が積もっているのは3階部分、むかし養蚕(ようざん:蚕を飼育し絹の原料である繭を出荷していた)を行っていたスペースです。


柱が腐っている部分を新しくします。


骨組みだけになった屋根の全面に、12mmの合板を貼ります。これがガルバリウム鋼板を固定する下地になります。


間仕切り撤去




1階には4部屋ありますが、ワンフロアに改装するため間仕切り(壁)は全て撤去します。

床撤去




1階の床は全撤去!
なぜなら、天井を高くするため。昔ながらの日本家屋は、近年建てられる家に比べて天井が低いのです。理由のひとつめは平均身長、日本人の平均身長は、昭和初期まで遡ると今より5センチ以上、江戸時代まで遡ると10センチ以上低いので、今の一般住宅ほどの天井高は不要だったのです。
もう一つの理由は養蚕農家だったこと。より多くの蚕さんを飼育するために養蚕農家では、1階の天井を限界まで下げ、2階のスペースを広くとったと言われています。

下水工事




改装工事すべての中でもトップクラスの大変さを誇ったPART2、下水工事。
横行地区には公共下水道が整備されていないので、各家庭ごとに庭に浄化槽を埋めなくてはなりません。工事料金を少しでも節約するため、重機の作業免許を持つ社長の奮闘が始まる!想像の10倍大変だとは考えもせずに・・・。


庭にあった昔のお風呂場を取り壊し、その場所に浄化槽を埋めるための穴を掘る算段です。
が、
タイル貼りコンクリートの壁面がなかなか壊れません。コンクリートハンマーで地道に壊し進みます。


瓦礫を撤去し、いざ掘削!
が、
両手でやっと抱えられる?ぐらいの大きい石(もはや岩)が次々に出土。ラスボスは、直径が1メートルほど、推定数百キロの巨岩が出現・・・。転がしながら引きずりながら、やっと地上まで移動させて喜ぶ社長。でも、そんな岩どうするのん・・・どこに置くのん・・・


浄化槽はデリケート。斜めになっていると汚水が逆流したりと大変なことになるので、底をしっかり水平にして固めます。
砕石を敷いてならし、その上にコンクリートを打って基礎を作ります。
が、
砕石を入れて固めても固めても、地下水のせいで地面がふかふか・・・ふかふか・・・・・。水がひくのを待ちつつ、セメントを撒いて地盤を補強します。


いよいよ浄化槽がやってきた!ここで初めて、業者さんの手が入ります。
が、
大雨ー!

穴を掘り出してから2週間、今まで晴れ続きだったのですが、ここに来ての大雨。ものすごい大雨。昨晩から降り続いているらしく、穴の中は水深2~30センチほどの小池に。業者の担当さんが急遽排水装置を持ってやって来ました。


長かった・・・ここまで長かった。上部にコンクリートを打って完成。お安くするための業者さんからの提案で、自分たちの手で施行してフィニッシュしました。

床張り





工事は再び内装へ。現在の床板は、場所によっては腐っていたり固定されていなかったりと、簡単に踏み抜いてしまうような不安定な状態。床を全て新しく張り替えます。
2階の床工事には一苦労。なぜなら、家自体が傾いており、床が水平ではありません。下がっている部分に下地を足しながら、水平になるよう調節しながら作業を進めます。


まっすぐ水平な、歩いても穴の空かない床ができました。


1階部分の床工事。元の床よりも低い場所に柱を通し、その上に合板を貼ってゆきます。


最終的には、この上に元々使われていた床材を張り直して完成の予定。

水道配管



現状の水道管は地下のどこかで水漏れしているようで、常にメーターが回りっぱなし。なので、古い水道管は無視して、すべて新しく配管します。まずは、水道管を埋める溝掘りから。


社長が何か作ってる?


屋外水道の蛇口を作ってました!
ここにも石を敷き詰めて洗い場を作ります。いずれここは、キャニオニングのギア洗い場になる予定


水道配管をすべて新しくしたので、キッチンの水道も新しく変えちゃいます。
以前の住人さんは、冷水のみの水道と瞬間湯沸かし器を併用されていたようですが、せっかくなので、湯水両方使える蛇口に付け替えます。
まず、木工ドリルでは穴をあけることのできないタイル面を切り取っています。


外から水道管を引き込むための穴を開けています。水を通す穴は元々の穴を利用しますが、お湯を通す穴を新しく作らなくてはいけません。


手前が冷水用、奥がお湯用です。混合栓って、左がお湯、右が水、なんですって。


蛇口側の処理。水漏れ防止にシールテープを巻いています。このシールテープ、今まで4~5周しか巻いていなかったのですが、説明書によると10周くらい巻くといいのだそう。結構厚いんですね。


さて、蛇口の取り付けです。左右の高さが揃うように、慎重に固定します。(見た目の善し悪しだけの問題ですが)


でん!


ででん!

シンク周りが新しくなりました。


同じ要領で、お風呂の蛇口も新しくなりました。

トイレ設置



物置きだった部分を、トイレスペースに改造します。面積の半分ほどは地面が土だったので、その部分にコンクリートを打ちます。


ここが、ベース作り史上初のコンクリート作業でした。


庭の掘削時に出てきた大きめの石たちを並べて隙間にモルタルを流し込んだら、オシャレな床のできあがり!


石の表面についたモルタルは、半乾きの時に濡らしたスポンジや刷毛で洗い落とします。これをすることで白(コンクリート色)くならず、石本来の色や模様が見えるようになります。


外に面したスペースなので、保温はしっかりと。冬には1~2メートルの雪が積もる寒い土地なので、ケチらず断熱材(グラスウール)を使います。タッカーでとめて、それを挟むように杉板を張ります。


節があり、表面を研磨していない、しかも反りのある2級品(3級、4級品ぐらいかも)木材を安価で譲っていただいたので、それを壁に。厚みが微妙に違って段差になったり隙間ができたり・・・も、ご愛嬌。


仕上げに白ペンキの二度塗りで、一気にアメリカンチックに。オシャレになりました。


壁をもう一枚。これが男子トイレと女子トイレの仕切りになります。ここの断熱材は、防寒のためではなく防音のために入れてあります。


板が付きました。最終的には、この壁は黒っぽくなる予定です。
オシャレなトイレになるでしょうか〜。


次は何してる?
モルタルに穴をあける社長。


下水管にパーツを接続。これを固定するための穴をあけていました。
便器は、木製の床に固定するのが一般的らしいですが、ノースツアーはコンクリート土間に直接固定しちゃいます。そのため、純正のビスは使わずにコンクリート用のアンカーボルトを使用。


さっきのパーツに便器をかぶせて固定、タンクを乗せたら、あらトイレ!よく見たことある光景!


























仕切りの壁が茶色くなりました。防腐効果のある塗料を使っています。ここに使用した板は表面がツルツルした木材なので、一度塗っただけでは見た目が雑でカッコ良くない!ので、二度、三度と重ね塗りをして深い色を出していきました。


個室に扉が付きました!



外に面する入り口に、扉がないぞ!

ということで、トビラ自作したいと思います。


シャチョーがゴソゴソ。

トビラの外枠を組んでおります。
ここに綺麗な板を貼って、戸にします。

壁張り





2階の壁。土壁が古くなり、崩れたり沈んだりして隙間だらけです。


何本か間柱を入れて柱の高さを調節し、杉板を張りました。一気に部屋が明るくなりました


次は1階の壁張り。
昔のトイレ&お風呂場と蔵へつながる廊下と、メインフロアを仕切る壁をつけていきます。


蔵への扉。この蔵は全体的に傾いてしまっているので、扉が閉まりません・・・。半屋外なので、冷気と湿気がすごい空間。ここと室内をシッカリ遮断してしまいます。


シャチョーの力作、筋交い。
合板を貼るための縦向きの柱を立てますが、それだけでは強度に不安が残るので、補強のためにナナメに柱を追加。昔の日本家屋ではよく見られる技法です。


一気に雰囲気が変わりました。また少し、あたたかい室内へ近づけた・・・でしょうか。
ここで使用しているのはOSB合板、そのままでは建材として使えないような強度のない木材を一度細かくして板状に加工した構造用パネルです。


入り口付近の壁。この辺りは、昔からある太い柱を見せながら新しい壁を貼っていきます。


これで1階のメインフロアが、一つの部屋として仕切られました


次は2階部分。この建物の中の、唯一の住居スペースとなる部屋です。
最終的には奥の床の色が明るい部分が部屋として残り、手前の黒っぽい床が撤去されて吹き抜けになります。


壁の下地を組みました。
中央に大きな窓が付くので、その部分を残して間柱を立てていきます。間柱の間隔は、断熱材(グラスウール)を入れるため、その幅に合わせてあります。


壁が完成!
さて、窓部分を残したは良いものの・・・どうなる?どうする?


さていよいよ壁張りもラストスパート!
メインの入り口になる部分を作っていきます。大掛かりな工事になるので、この日はお兄ちゃん先生(本業大工)の登場です。
この面は、元々は縁側でした。その半分(この写真に写ってる部分です)は、出入り口として機能するよう床を下げて新しい戸に変え、残りの半分は壁にしてしまいます。


元々の床部分が撤去されました。作業日は12月に入っていますので、かなり寒いです。これからサッシのサイズに合わせて枠を組んでいきます。


出た!恒例の!問題発生!
さすが古民家(?)、よく言えば元々の木の形を残した、悪く言えば両端の太さが全然違う大工泣かせの柱が使われています。このままではサッシがねじれてしまうので、取り付けできません。・・・かと言って、撤去するわけにもいかず。
ここは力技、丸ノコで太い方を削っています。安全に留意して、大工さん立ち会いの元で作業しています。このページで紹介されていたからと言って、みなさんは丸ノコを上に向けて使わないでくださいね!!


はい、入り口完成!
室内が明るくなりました。


続いて、残りの半分。
中央にFIX窓(開かない窓です)が付くので、そこを残して壁を作っていきます。


この壁は外に面しているので、雨雪対策をします。外側に、おなじみの防水シート・アスファルトフェルトを貼ります。


窓が入りました!
外面の壁は、アスファルトフェルトの上に杉の板を貼っていきます。


板の端っこ・・・見えるでしょうか?
窓や壁との間にできてしまう隙間を、コーキング剤で埋めています。これで、雨雪の侵入と、すきま風を防ぎます。マスキングテープを貼ってからコーキング剤を入れ、指でなぞると(指は汚れますが)キレイに仕上がります。


元々、裏口?換気用?だったのか・・・扉です。

埋めます。

隙間だらけなので、壁にしちゃいます。


冷気を遮断するために、断熱材はしっかりと!


・・・中央に穴?

実はこれ、猫道です。ネコウェイです。
ノースツアーには、看板猫のトラジロウと紅子ちゃんがいますので、これは欠かせません。