古い土壁はポロポロ崩れます...。
そして、いろんなところに隙間が.....。

















2階 居住スペース


この建物の中の、唯一の住居スペースとなる2階の壁。土壁が古くなり、崩れたり沈んだりして隙間だらけです。


何本か間柱を入れて柱の高さを調節し、杉板を張りました。一気に部屋が明るくなりました。












最終的には奥の床の色が明るい部分が部屋として残り、手前の黒っぽい床が撤去されて吹き抜けになります。


壁の下地を組みました。
中央に大きな窓が付くので、その部分を残して間柱を立てていきます。間柱の間隔は、断熱材(グラスウール)を入れるため、その幅に合わせてあります。


OSB合板を貼って、壁が完成!
さて、窓部分を残したは良いものの・・・どうなる?どうする?











大きいガラスって結構高い!!

.....ということで、今もまだカーテンのみです(笑)














1階メインフロア内壁



1階には4部屋ありますが、ワンフロアに改装するため間仕切り(壁)は全て撤去します。


昔のトイレ&お風呂場と蔵へつながる廊下と、メインフロアを仕切る壁をつけていきます。


蔵への扉。この蔵は全体的に傾いてしまっているので、扉が閉まりません・・・。半屋外なので、冷気と湿気がすごい空間。ここと室内をシッカリ遮断してしまいます。


シャチョーの力作、筋交い。
合板を貼るための縦向きの柱を立てますが、それだけでは強度に不安が残るので、補強のためにナナメに柱を追加。昔の日本家屋ではよく見られる技法です。


一気に雰囲気が変わりました。また少し、あたたかい室内へ近づけた・・・でしょうか。
ここで使用しているのはOSB合板、そのままでは建材として使えないような強度のない木材を一度細かくして板状に加工した構造用パネルです。


入り口付近の壁。この辺りは、昔からある太い柱を見せながら新しい壁を貼っていきます。











これで1階のメインフロアが、一つの部屋として仕切られました。


















1階メインフロア外壁


元々、裏口?換気用?だったのか・・・扉です。

埋めます。

隙間だらけなので、壁にしちゃいます。


冷気を遮断するために、断熱材はしっかりと!


・・・中央に穴?

実はこれ、猫道です。ネコウェイです。
ノースツアーには、看板猫のトラジと紅子ちゃんがいますので、これは欠かせません。











さていよいよ壁張りもラストスパート!
メインの入り口になる部分を作っていきます。大掛かりな工事になるので、この日はお兄ちゃん先生(本業大工)の登場です。
この面は、元々は縁側でした。その半分(この写真に写ってる部分です)は、出入り口として機能するよう床を下げて新しい戸に変え、残りの半分は壁にしてしまいます。


元々の床部分が撤去されました。作業日は12月に入っていますので、かなり寒いです。これからサッシのサイズに合わせて枠を組んでいきます。


出た!恒例の!問題発生!
さすが古民家(?)、よく言えば元々の木の形を残した、悪く言えば両端の太さが全然違う大工泣かせの柱が使われています。このままではサッシがねじれてしまうので、取り付けできません。・・・かと言って、撤去するわけにもいかず。
ここは力技、丸ノコで太い方を削っています。安全に留意して、大工さん立ち会いの元で作業しています。このページで紹介されていたからと言って、みなさんは丸ノコを上に向けて使わないでくださいね!!


はい、入り口完成!
室内が明るくなりました。


続いて、残りの半分。
中央にFIX窓(開かない窓です)が付くので、そこを残して壁を作っていきます。


この壁は外に面しているので、雨雪対策をします。外側に、おなじみの防水シート・アスファルトフェルトを貼ります。


窓が入りました!
外面の壁は、アスファルトフェルトの上に杉の板を貼っていきます。


板の端っこ・・・見えるでしょうか?
窓や壁との間にできてしまう隙間を、コーキング剤で埋めています。これで、雨雪の侵入と、すきま風を防ぎます。マスキングテープを貼ってからコーキング剤を入れ、指でなぞると(指は汚れますが)キレイに仕上がります。






断熱材をしっかり入れて、石膏ボードを貼ります。
そして崩れかけた土壁を隠すべく、しっくい塗ります!
本当は、アク止めを塗ったり、下地を塗ったり、するんだそうですが、

・・・一発施工。
さて、どう仕上がるでしょう。
しっくいの粉と水を混ぜるとき、ものすごく粉が舞います。細かくて軽いので、部屋の中が真っ白になるくらい。あまり吸い込むと、良くない気が・・・マスク必須です。

こうなりました!
壁が白くなるとお部屋が一気に明るくなります♪